那由他のVGブログ

文章を書く練習も兼ねてVGについて書きます

魔術師デッキ構築案 【共進する双星プール】

Dスタンダードをこれまでの流れで楽しんでいる筆者ではあるが、深刻な問題に直面していた。

使っていてしっくり来るデッキが無いのである。

コロナ禍で大会も無い状況下で環境デッキをひたすら回すのも良いが、根底には楽しみたい気持ちが強い。だが、モチベーションを保てるような楽しいデッキがまだ無い。ということで、無印の時代から使っていたオラクルに近しいデッキである「魔術師」のデッキ構築を考えてみる。

※個人の主観的な考えによって書かれています。ご容赦ください。

 

 

デッキ構築

decklog.bushiroad.com

●G3(13枚)

六角宝珠の女魔術師×4

八角報謝の女魔術師×1

戦禍の騎士フォサド×4

ディヴァインシスターれぴすと×2

明日へ願いを×2

●G2(9枚)

ブラスター・ダーク×1

精妙の騎士オーワイン×4

立志の魔法カカロネ×2

五角閃光の女魔術師×2

●G1(11枚)

ブラスター・ジャベリン×1

アイジスメア・ドラゴン(守護者)×4

啓示の魔法トトリス×3

金剛鏡の女魔術師×3

●G0(17枚)

フルバウ×1

ブレードフェザー・ドラゴン(☆)×4

天槌の騎士グルカント(☆)×4

天音の楽士アルパック(前)×3

栄典の光竜神アマルティノア(超)×1

円環の女魔術師(治)×4

 

●ライドデッキ

G0:フルバウ(FV)

G1:ブラスター・ジャベリン

G2:ブラスター・ダーク

G3:六角宝珠の女魔術師

 

デッキの特徴・運用

魔術師デッキの特徴

魔術師デッキの特徴として最たるものはトリガーをデッキトップに置いてからアタックフェイズに入れることで、デッキトップを確認して順番を入れ替えたり手札のトリガーをデッキトップに置くことでドライブチェックでのトリガーを確定させることができます。また、メインVのスキルでトリガーを捲った際にリアガードに10000パンプを付与することで火力の補填もできます。

このデッキは純構築にするとG2以下の採用がデッキ運用的にも円滑なのですが、超トリガーを捲った際の最大値がバスティオンに比べかなり劣るためG3を多めに採用し最大値の底上げを図っています。超トリガーを比較的捲りやすいデッキのため、あえて超トリガーを捲った際の最大値をデッキ運用より優先して上げています。ライドラインにブラスターを採用することでG3を多めに採用した欠点である序盤の速攻に少しでも対応しやすくしています。

 

デッキ運用について

G1G2ライドターンは特に動きません。G2ライドターンにブラスター・ジャベリンのスキルでデッキトップをコールします。フォサド、カカロネ、五角がコールされれば序盤から攻め込まれている状況でない限りはブラスター・ダークのスキルは使用せずにシングルドライブに留めます。

G3に乗ってからが本番です。CB使用の優先順位ですが、ペルソナライドしない場合の火力が心もとない点と六角のスキルで手札のトリガーをデッキトップに置くスキルを使いたい点から手札に六角を抱えていない場合は、CBは優先的にトトリスに回して六角を手札に入れに行きます。次に優先されるのは六角のスキルです。ドライブ数の増加はDスタンダードにおいて強力なため、2番目にCBを優先して使用します。3番目は金剛鏡の女魔術師に使用し盤面の展開に使用します。オーワインが引けずにカカロネを出し、デッキトップ2枚がノーマルとトリガーの場合は、オーダーを使用し無理矢理ツインドライブでのダブルトリガーを作りに行きます。優先度が一番低いのはG3ディヴァインシスターです。超トリガーを捲った時のみしか強く使えないため、ゲーム中盤まで超トリガーが見えなかった際はデッキトップと山札の枚数を見ながらディヴァインシスターを前列にコールし捲りに行くプランも考えます。その際は反対側にフォサドを置いて当てに行く動きをします。ディヴァインシスターに限れば相手が5点の場合に前トリガーをデッキトップに仕込んで10000要求か20000要求からスタート、前トリガーを捲ってスタンドさせ4パンして詰めに行く動きもできます。

 

3ターン目の動き

基本的には手札のトトリスを盤面に出して六角を引っ張る動きを優先します。引っ張った後にオーワインがあれば出してデッキトップを仕込みます。デッキトップに仕込むトリガーは☆を優先してください。また、トトリスのコール位置は相手の点数が2点以上の場合V裏、2点未満の場合R裏がオススメです。2点未満の場合は2枚貫通ではなくノーガードが選択される場合が多いです。あくまでオススメであり状況に寄りますので悪しからず。

 

4ターン目以降の動き

前のターンにトトリスで加えた六角でペルソナライドします。CBが2以上ある場合は手札がトリガーまみれになっていることが多いため金剛鏡の女魔術師で盤面を補います。ペルソナライドは2回できれば御の字です。それ以降は環境的に温存している余裕が無さそうです。また、前述の通り超トリガーが見えていない場合は捲りに行くことも視野に入れます。4ターン目以降に限らず、デッキトップ2枚確認で完ガや六角が見えた場合は手札に入れたいですね。オーダーで引く余裕があれば良いですが、無ければドライブで捲るしかありません。上手く相手を誘導してトリガー2枚をデッキトップに置いたと思わせて少しでも多く手札を削りたいです。

 

採用カード紹介

採用カードをピックアップして紹介します。新弾が中心になります。

・啓示の魔法トトリス

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魔術師の欠点としてペルソナライドすることで使えるスキルのため、ペルソナライドできないと十全にデッキのパワーが出ない点があります。新たに追加されたトトリスはこの欠点を補いながら山札を圧縮しています。リアガード登場時のため、金剛鏡の女魔術師のスキルからでも発動することができます。デメリットとしてはデッキをシャッフルするため、仕込む前に使う必要があるということです。五角から六角にライドした際はデッキトップ3枚を固定するためシャッフルしたくない場面が存在します。また、ブースト要員が少ないため、G1としての追加も嬉しい点ではあります。

 

・立志の魔法カカロネ

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デッキトップを操作するスキルとパワー・ガード値が上がるスキルを持っています。デッキトップ操作は2枚見て入れ替えるだけで下に送れないデメリットがあります。しかし、トリガーが無ければ金剛鏡の女魔術師で盤面に広げることもできます。パワー・ガード値の上がるスキルが優秀です(主にガード値)。リアガードにいれば常時12000なのでパンプされていないリアガードにアタックされにくく、インターセプトや手札からのガードで10000ガードになれます。今回の構築ではトリガーを捲りに行きたいため最低限の採用枚数としています。

 

・明日に願いを

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CB1SB1を支払い手札から☆か前を公開することで1枚引いて公開したトリガーをデッキトップに仕込むことができます。デッキトップが入れ替えられない場合に手札とトリガーを入れ替えてトリガーを捲りに行く保険として使用します。保険とは言え、マイナス場面で使用するだけでなく、2枚見てノーマルとトリガーでノーマルが必要なパーツの場合にパーツを引きながらトリガーを仕込んでダブルトリガー、トリプルトリガーを狙う攻撃的な使い方も可能です。使用頻度は低めのため、カカロネと同じく最低限の採用枚数としています。

 

・ブラスター・ダーク

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ライドラインで採用しています。ブラスター・ジャベリンからライドすることでブラスター・ジャベリンのスキルでデッキトップをレストでコール、リアガードを退却して相手のリアガードを1枚退却しツインドライブを行えます。☆トリガーの採用枚数制限で速攻を仕掛けるデッキは増えませんでしたが、速攻された時にG3が多いため守りにくい欠点があります。そのため退却で攻め手を削り手札をツインドライブで増やします。ブラスター・ジャベリンのスキルで有用なユニットがコールされた場合は使いづらいです。手札と対戦相手を鑑みて判断してください。

 

入れ替え候補

G3 をメインに紹介します。

・イーズロッド・エンジェル、卓絶の天衝ラグレール

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イーズロッド・エンジェルは盤面を広げることができます。ブラスター・ジャベリンのスキルでコールされた場合も発動しますのでシナジーはあります。また、デッキトップを見た際にコールしたいユニットがいた場合はコールすることが可能です。イーズロッド・エンジェルを採用する場合、一緒に採用したいカードがラグレールです。ドライブ数が増えれば増える程トリガーを捲りやすいので、盤面を増やしてラグレールのスキルを使えば六角のスキルでのパンプと合わせて単騎でしかアタックできず火力が低い欠点を補うこともできます。ただ、安定性は低下するので運用は難しくなります。ラグレールのコストがCB2のためコスト運用も難しいです。

・幸甚の魔法ナナフル

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ドライブチェックでトリガーが出れば手札をソウルに置いて1枚ドローするスキルを持っています。トリガーを1番上、2枚目がノーマルの場合等に1枚ドライブをずらすことができるテクニカルなカードです。コストでソウルが増える点も相性が良いです。しかし、G2は競合相手が多いため、採用枚数が難しいです。

 

・引トリガー

前トリガーはガード値の面とデッキトップに仕込める点で今回優先して採用していますが、デッキの運用を円滑にするという面では引トリガーに軍配が上がります。手札が増える点と手札コストにしやすい点、ブーストとして起きやすい点が評価できます。

 

まとめ

今回、魔術師デッキの構築を紹介しました。Dスタンダードのデッキの中では個人的に面白いデッキと思っています。環境では微妙な立ち位置にいるものの、超トリガーを捲れば勝てる可能性はグンと増えるため、狙ってみるのも楽しいです。それを比較的狙いやすい点が評価できます。

  • トリガーをデッキトップに仕込んで捲れる
  • トリガーを捲る程火力が上がる
  • 超トリガーが他のデッキより捲りやすい

以上の点が強みと言えます。弱点としてペルソナライドできない場合は動きが極端に弱くなり、それに伴い火力が上がらない点がありました。しかし新弾にてトトリスが追加されたことでペルソナライドしやすくなり火力も維持しやすくなりました。

他の魔術師デッキを見ていると筆者の構築とは結構違う点が多いため、良い点をどんどん考察して取り込んでいくことと、他デッキを相手に回して調整していく必要があります。たまに入賞報告も見るため研究していきたいですね。

運用は難しいですが、トリガーハッピーな狂人には持ってこいのデッキだと思いますので、皆さんもぜひ使ってみてください。Dスタンダードのデッキの中では比較的安価で組みやすいですよ。それではまた。ノシ