那由他のVGブログ

文章を書く練習も兼ねてVGについて書きます

Pスタンダードの大幅規制について

2021/9/28の週刊ヴァンガ情報局にてPスタンダードのルール改訂が発表されました。

その事について軽く書いていきます。

 

 

大幅な選抜制限と使用禁止

週刊ヴァンガ情報局にて森Pが登壇され、Pスタンダードのルール改訂が発表されました。

内容としては、多数カードの禁止・制限の発表です。気になる施行開始日はなんと、2021/10/1。これまた迅速。速さは称賛できますね。

禁止・制限のかかるカードは以下の通りです。

かなり大幅な規制がかかっていますね。主に圧倒的なカードパワーを誇るカード、スペリオルライドのギミック、無限ループが対象となっています。

 

制限内容を見てみる

それでは制限された内容を見てみましょう。まずは選抜制限です。新たに4種類の選抜制限が追加されました。

ウルティマ&超トリガー全種

これは妥当ですね。

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デッキから好きなカードを2枚スペリオルコール、2枚デッキトップに置き、そのターン中発動するトリガーは自分のユニット全てを選ぶというスキルです。このスキルで超トリガーをデッキトップに置くことで1億パンプをユニット全てに振ることができます。ゴールドパラディン等はアクセルタイプのクランのため、アタック回数が多い上に、すべてのアタックが1億オーバーになります。☆トリガーも一緒に仕込めるので全て☆2です。やられた場合、生き残れるか分からないですね。

 

・フィナ&ポプリ

Pスタンダードをやったことの無い人には知名度0でしょう。フィナのVスキルでヒット時スキルを未ヒットでも発動できるようになるため、ポプリ2枚で無限ループを作りアタックし続けるコンボです。

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Vがフィナである事、ポプリを2枚揃える事、ポプリ2枚の後ろに♪♪(ハーモニー)を持つユニットがいる事、GB1(ジェネレーションブレイク)を達成していることが条件です。割と簡単なように見えますが、今の環境は呪縛されるので結構難しいと思います。

 

・ダンタリアン無限4万ガード

ツイッターで公開時に話題になっていましたね。ダンタリアンがVにいる時にソウルからG2以上をガードに出せるため、アシュルダ4枚を出して4万ガードを行い、退却したアシュルダ4枚がソウルに戻るためガードを繰り返すというものです。

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これは運営やらかしたなーという感じでしたね。ソウルに同名カードを4枚揃えることはVスタンダードのカードで簡単になりました。その上で無限ガードですので、いくら異次元のPスタンダードと言えども突破できるデッキはほとんどいないです。攻撃面でもG4のデモナス猊下がいるため、規制が無ければ強力なデッキになっていたと思われます。

 

・ペイルムーンの反復横跳びユニットたち

以前からジャンピングジルとパープル・トラピージストの選抜制限はありました。今回はそれにフライング・ペリュトンを加えた制限となりました。アクセルクランであるため、ソウルに入れてソウルから出すを繰り返すことでアタック回数を大きく増やすことが可能であり、今後登場するカードとの組み合わせでは化ける可能性が高いです。今回直接環境に影響は与えていませんが、規制されたのは今後を見越してということでしょうか?お世話になった時期が私にもありました。

 

次は使用禁止カードです。新たに11種のカードがデッキに入れることができなくなりました。

・レインエレメンタル ザーザン、テンペスト・スフィア

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ザーザンは2020年Pスタンダードでのヘイト率第1位、MVP獲得のカードです笑。クレイエレメンタルのため全クランに入れることができます。また、コストがソウルブラスト(以下SB)1のため、G1にライドしたターンから使えます。戦略として、Pスタンダードでは他のスタンダードと比べて点止めが使われる頻度が多いです。コストがカウンターブラスト(以下CB)ではないため、相手に依存せずにスキルを使えることができます。また、手札から2枚バニラをスペリオルコールし2枚ドロー、Gゾーンのサイクロンドを1枚表にします。2枚ドローで手札が減っておらず、その上Gゾーンを早い段階で表にできる、サイクロンドは表ならバニラに5000パンプが入るというスキルで強いことしか書いていません。このカードの追加で全クランの水準が上がったのは確かですが、使われるカードが限定されたりクランとの相性で格差が出たりという問題点があったのも確かです。今までは1枚のみデッキに入れることができましたが、今回の規制でテンペスト・スフィアもろとも規制になりました。過去の黒歴史清算しに来ましたね。

 

・結氷の魔女ベンデ

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シャドウパラディンで唯一スペリオルライドが可能なカードです。Vスタンダードにてルアードと一緒に登場しました。ファントム・ブラスター・ドラゴンにスペリオルライドできるがスキルは使えないデメリットがあります。デメリットとは何でしょうか。相手がG1の段階でG3になる上にフォースを得ることもできます。乗った後は何でもありなので、次のターンにルアードに乗り換えたり、相手がG2でも超越したりと選択肢は多岐に渡ります。Vスタンダードでも大暴れしたため即選抜制限されました。

 

・春眠の女神ターロ

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ジェネシスにG期から存在するスタンドトリガーです。ソウルからドロップに置かれるとデッキボトムに戻ってリアガード1枚をスタンドさせるスキルを持っています。フェンリル軸のデッキでG期からターロループの核となるカードとして活躍してきました。ソウルブラストされる度にリアガードをスタンドさせるためアタック回数を大幅に増やすことが可能です。さらにアタッカーはパワーが上がっていくため、1度動き出してしまうとアタック中にアタッカーを退却させるしか対処法がありません。アタック回数が増えるループのため今回の規制に入ったと思われます。

 

・修羅忍竜ジャミョウコンゴ

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ぬばたまで最もハンデスが可能なカードです。登場時と各ターンの終了時に相手は手札が6枚になるようハンデスを強要されます。ソウルにG3がある場合、その枚数は4枚となります。Vスタンダードにて登場したこのカードは相手の手札をコールさせアタックさせるシラヌイ輪廻と組み合わされ、選抜制限に至るまでになりました。ヴァンガードにおける手札の重要性は他ゲームに比べて大きいと筆者は思っているため、今後ドラエンに追加されるカードの事を考えると、このカードの規制は妥当と考えています。Vスタンダードでは使えますので、このカードが好きな方はご安心を。

 

・伏魔忍獣ヌエダイオー

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凄まじいカードパワーを持つカードです。相手のグレードに関係なくGゾーンからスペリオル超越し、手札からのみと5枚切りのガード制限をかけます。同名ユニットが5枚以上でなければ発動できないスキルですが、ヒューガのスキルで全て同名になるため、相手がG2でもスキルで超越が可能です。また、手札からしかガードできず、1度に5枚以上出さないといけないためガードするのは困難な上、アタック時に同名のリアガード全てをスタンドするため、全リアガードがスタンドします。受け超トリガー以外で止められる確率は低いです。これも今回の規制は妥当と思います。

 

・秘匿の忍鬼タンバ

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これもPスタンダードをやったことの無い人の知名度0ではないでしょうか。このカードも無限ループでのアタックの核となるカードです。後列に置くことが多いため呪縛されたり退却されるリスクは高いですが、無ければ無限ループし無限アタックに繋げることができます。今回は無限ループでのアタックが優先的に規制されているため使用禁止となりました。全クランがホノリーを入れてれば問題は無いですが、アクセスできるデッキが少ないので仕方ありませんね。

 

・混迷の星輝兵ジンク

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Pスタンダードの環境に居座るカオスブレイカーデッキにおいてコストの回復をほぼ一手に担っています。呪縛を作りやすいデッキなので、コロニーメイカーでリクルートされ、簡単にCBとSBのコストを回復していきます。CBもSBも多いですが、SBの割合が多いため、このカード自身がソウルに入る点もかなり優秀です。呪縛はある意味で環境の基準になっているため、今回の規制で現在あまり見ないクランが増えていくことを祈っています。因みに、このカードはカオスブレイカーデッキのヒロイン枠も担っています(迷言)。

 

・邪神法王ガスティール・デモナス

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VスタンダードやPスタンダードでのダークイレギュラーズ、DスタンダードでのダークステイツのG3が増える度に可能性が増えていく無限の可能性を持つカードです。前列のユニットをソウルにカードが置かれる度に3000パンプするスキルは強力ですが、可能性の最たるものはデッキから2枚ソウルに置いて、そのスキルをコピーする点です。デスアンカーを置いて疑似的にVスタンドしたり、メガブラストを置いて相手のVをG0にしたり、猊下を置いてバーンを決めたり……etc.

今後の商品開発はこのカードの存在を常に考えなければいけなくなるので、規制は妥当のものと言えるでしょう。

 

・ヴィジブル・ソングスター

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このカードも無限ループでアタックするデッキの核です。ソングスターループという名前で知られていました。ペイルムーンは選抜制限でも挙がっていたように、連鎖してスペリオルコールしていくカードが多いです。ソウルが手札と言っても過言ではないため、ソウルに使い終わったカードを入れてソウルからスペリオルコールしていくことで連鎖していきます。フライング・ペリュトンでCB回復要員が出せるため選抜制限にフライング・ペリュトンが追加されたのでしょうか。しかし、むらくもの無限ループもそうですが、使われているところを筆者は一度も見たことがありません。

 

・精彩を放つ成星トロワ

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一時期環境を席巻していた、スペリオルライドできるスキルを持ったカードです。リヴィエールにスペリオルライドする点が特徴で、Vスタンダードにてリヴィエールがリメイクされたことで自動的にフォースを受給できるようになりました。また、あまり使われませんが、G4のリヴィエールにスペリオル超越することも可能です。どのデッキにもリヴィエールとトロワを出張させることで手軽にスペリオルライドできる点が一番強いです。出張スペリオルライドセットは無限ループでのアタックと共に優先的に規制の対象になっているようです。

 

次はルールの変更です。

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記載の通りではありますが、スタンドトリガーでスタンドしたリアガードはドライブチェックを行えなくなりました。再度ドライブチェックを行いスタンドトリガーを引くことでループするため、それに対する対策が行われました。アタック中に退却が可能なクランやホノリー以外は対策ができないため規制されたのかなと思いますが、これも実際に使われているところを筆者は見たことがありません。ケテルサンクチュアリの超トリガーでドライブできるようになった場合も同様にスタンドトリガーでスタンドした場合はドライブチェックができなくなると思われるのでご注意ください。スタンドトリガー以外でスタンドした場合はドライブチェックが可能です。また、エンジェルフェザーのようにアタックフェイズ中のダメージチェックにてスタンドした場合はドライブチェックが可能です。

 

まとめ

今回のPスタンダードにおける大幅な規制について内容を簡単に書いていきました。

規制の内容としては、主に

  • カードパワーが群を抜いて高い
  • ループすることでアタックを繰り返す
  • どのデッキでも使えるスペリオルライド

この3点を中心に規制の対象としている傾向があるかなと考えられます。Pスタンダードはプールが広いため初心者が入り辛い特徴がある一方で、プールが広いことで日の目を見ていないコンボがあったりと好きな人は好きなレギュレーションになっています。今後の環境は新発見されたキモチワルイ動き(褒め言葉)をするデッキが結果を残し規制されていくのでしょうね。今回の規制や今後の商品開発でPスタンダードに触れてみようと思えるユーザーが増えてくると多少は盛り上がりを見せると思われますが、今後の盛衰は運営の手に委ねられています。運営の頑張り次第ではありますが、ヴァンガードが大好きでデッキ構築を練り練りするのが好きだったり、変なコンボを作るのが好きなユーザーにはオススメです。筆者もたまにPスタンダードは触れているので、今後も面白そうなカードが出れば構築を考えてみようと思います。それでは今回はこれにて。ノシ