那由他のVGブログ

文章を書く練習も兼ねてVGについて書きます

魔術師デッキ構築案 【共進する双星プール】

Dスタンダードをこれまでの流れで楽しんでいる筆者ではあるが、深刻な問題に直面していた。

使っていてしっくり来るデッキが無いのである。

コロナ禍で大会も無い状況下で環境デッキをひたすら回すのも良いが、根底には楽しみたい気持ちが強い。だが、モチベーションを保てるような楽しいデッキがまだ無い。ということで、無印の時代から使っていたオラクルに近しいデッキである「魔術師」のデッキ構築を考えてみる。

※個人の主観的な考えによって書かれています。ご容赦ください。

 

 

デッキ構築

decklog.bushiroad.com

●G3(13枚)

六角宝珠の女魔術師×4

八角報謝の女魔術師×1

戦禍の騎士フォサド×4

ディヴァインシスターれぴすと×2

明日へ願いを×2

●G2(9枚)

ブラスター・ダーク×1

精妙の騎士オーワイン×4

立志の魔法カカロネ×2

五角閃光の女魔術師×2

●G1(11枚)

ブラスター・ジャベリン×1

アイジスメア・ドラゴン(守護者)×4

啓示の魔法トトリス×3

金剛鏡の女魔術師×3

●G0(17枚)

フルバウ×1

ブレードフェザー・ドラゴン(☆)×4

天槌の騎士グルカント(☆)×4

天音の楽士アルパック(前)×3

栄典の光竜神アマルティノア(超)×1

円環の女魔術師(治)×4

 

●ライドデッキ

G0:フルバウ(FV)

G1:ブラスター・ジャベリン

G2:ブラスター・ダーク

G3:六角宝珠の女魔術師

 

デッキの特徴・運用

魔術師デッキの特徴

魔術師デッキの特徴として最たるものはトリガーをデッキトップに置いてからアタックフェイズに入れることで、デッキトップを確認して順番を入れ替えたり手札のトリガーをデッキトップに置くことでドライブチェックでのトリガーを確定させることができます。また、メインVのスキルでトリガーを捲った際にリアガードに10000パンプを付与することで火力の補填もできます。

このデッキは純構築にするとG2以下の採用がデッキ運用的にも円滑なのですが、超トリガーを捲った際の最大値がバスティオンに比べかなり劣るためG3を多めに採用し最大値の底上げを図っています。超トリガーを比較的捲りやすいデッキのため、あえて超トリガーを捲った際の最大値をデッキ運用より優先して上げています。ライドラインにブラスターを採用することでG3を多めに採用した欠点である序盤の速攻に少しでも対応しやすくしています。

 

デッキ運用について

G1G2ライドターンは特に動きません。G2ライドターンにブラスター・ジャベリンのスキルでデッキトップをコールします。フォサド、カカロネ、五角がコールされれば序盤から攻め込まれている状況でない限りはブラスター・ダークのスキルは使用せずにシングルドライブに留めます。

G3に乗ってからが本番です。CB使用の優先順位ですが、ペルソナライドしない場合の火力が心もとない点と六角のスキルで手札のトリガーをデッキトップに置くスキルを使いたい点から手札に六角を抱えていない場合は、CBは優先的にトトリスに回して六角を手札に入れに行きます。次に優先されるのは六角のスキルです。ドライブ数の増加はDスタンダードにおいて強力なため、2番目にCBを優先して使用します。3番目は金剛鏡の女魔術師に使用し盤面の展開に使用します。オーワインが引けずにカカロネを出し、デッキトップ2枚がノーマルとトリガーの場合は、オーダーを使用し無理矢理ツインドライブでのダブルトリガーを作りに行きます。優先度が一番低いのはG3ディヴァインシスターです。超トリガーを捲った時のみしか強く使えないため、ゲーム中盤まで超トリガーが見えなかった際はデッキトップと山札の枚数を見ながらディヴァインシスターを前列にコールし捲りに行くプランも考えます。その際は反対側にフォサドを置いて当てに行く動きをします。ディヴァインシスターに限れば相手が5点の場合に前トリガーをデッキトップに仕込んで10000要求か20000要求からスタート、前トリガーを捲ってスタンドさせ4パンして詰めに行く動きもできます。

 

3ターン目の動き

基本的には手札のトトリスを盤面に出して六角を引っ張る動きを優先します。引っ張った後にオーワインがあれば出してデッキトップを仕込みます。デッキトップに仕込むトリガーは☆を優先してください。また、トトリスのコール位置は相手の点数が2点以上の場合V裏、2点未満の場合R裏がオススメです。2点未満の場合は2枚貫通ではなくノーガードが選択される場合が多いです。あくまでオススメであり状況に寄りますので悪しからず。

 

4ターン目以降の動き

前のターンにトトリスで加えた六角でペルソナライドします。CBが2以上ある場合は手札がトリガーまみれになっていることが多いため金剛鏡の女魔術師で盤面を補います。ペルソナライドは2回できれば御の字です。それ以降は環境的に温存している余裕が無さそうです。また、前述の通り超トリガーが見えていない場合は捲りに行くことも視野に入れます。4ターン目以降に限らず、デッキトップ2枚確認で完ガや六角が見えた場合は手札に入れたいですね。オーダーで引く余裕があれば良いですが、無ければドライブで捲るしかありません。上手く相手を誘導してトリガー2枚をデッキトップに置いたと思わせて少しでも多く手札を削りたいです。

 

採用カード紹介

採用カードをピックアップして紹介します。新弾が中心になります。

・啓示の魔法トトリス

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魔術師の欠点としてペルソナライドすることで使えるスキルのため、ペルソナライドできないと十全にデッキのパワーが出ない点があります。新たに追加されたトトリスはこの欠点を補いながら山札を圧縮しています。リアガード登場時のため、金剛鏡の女魔術師のスキルからでも発動することができます。デメリットとしてはデッキをシャッフルするため、仕込む前に使う必要があるということです。五角から六角にライドした際はデッキトップ3枚を固定するためシャッフルしたくない場面が存在します。また、ブースト要員が少ないため、G1としての追加も嬉しい点ではあります。

 

・立志の魔法カカロネ

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デッキトップを操作するスキルとパワー・ガード値が上がるスキルを持っています。デッキトップ操作は2枚見て入れ替えるだけで下に送れないデメリットがあります。しかし、トリガーが無ければ金剛鏡の女魔術師で盤面に広げることもできます。パワー・ガード値の上がるスキルが優秀です(主にガード値)。リアガードにいれば常時12000なのでパンプされていないリアガードにアタックされにくく、インターセプトや手札からのガードで10000ガードになれます。今回の構築ではトリガーを捲りに行きたいため最低限の採用枚数としています。

 

・明日に願いを

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CB1SB1を支払い手札から☆か前を公開することで1枚引いて公開したトリガーをデッキトップに仕込むことができます。デッキトップが入れ替えられない場合に手札とトリガーを入れ替えてトリガーを捲りに行く保険として使用します。保険とは言え、マイナス場面で使用するだけでなく、2枚見てノーマルとトリガーでノーマルが必要なパーツの場合にパーツを引きながらトリガーを仕込んでダブルトリガー、トリプルトリガーを狙う攻撃的な使い方も可能です。使用頻度は低めのため、カカロネと同じく最低限の採用枚数としています。

 

・ブラスター・ダーク

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ライドラインで採用しています。ブラスター・ジャベリンからライドすることでブラスター・ジャベリンのスキルでデッキトップをレストでコール、リアガードを退却して相手のリアガードを1枚退却しツインドライブを行えます。☆トリガーの採用枚数制限で速攻を仕掛けるデッキは増えませんでしたが、速攻された時にG3が多いため守りにくい欠点があります。そのため退却で攻め手を削り手札をツインドライブで増やします。ブラスター・ジャベリンのスキルで有用なユニットがコールされた場合は使いづらいです。手札と対戦相手を鑑みて判断してください。

 

入れ替え候補

G3 をメインに紹介します。

・イーズロッド・エンジェル、卓絶の天衝ラグレール

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イーズロッド・エンジェルは盤面を広げることができます。ブラスター・ジャベリンのスキルでコールされた場合も発動しますのでシナジーはあります。また、デッキトップを見た際にコールしたいユニットがいた場合はコールすることが可能です。イーズロッド・エンジェルを採用する場合、一緒に採用したいカードがラグレールです。ドライブ数が増えれば増える程トリガーを捲りやすいので、盤面を増やしてラグレールのスキルを使えば六角のスキルでのパンプと合わせて単騎でしかアタックできず火力が低い欠点を補うこともできます。ただ、安定性は低下するので運用は難しくなります。ラグレールのコストがCB2のためコスト運用も難しいです。

・幸甚の魔法ナナフル

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ドライブチェックでトリガーが出れば手札をソウルに置いて1枚ドローするスキルを持っています。トリガーを1番上、2枚目がノーマルの場合等に1枚ドライブをずらすことができるテクニカルなカードです。コストでソウルが増える点も相性が良いです。しかし、G2は競合相手が多いため、採用枚数が難しいです。

 

・引トリガー

前トリガーはガード値の面とデッキトップに仕込める点で今回優先して採用していますが、デッキの運用を円滑にするという面では引トリガーに軍配が上がります。手札が増える点と手札コストにしやすい点、ブーストとして起きやすい点が評価できます。

 

まとめ

今回、魔術師デッキの構築を紹介しました。Dスタンダードのデッキの中では個人的に面白いデッキと思っています。環境では微妙な立ち位置にいるものの、超トリガーを捲れば勝てる可能性はグンと増えるため、狙ってみるのも楽しいです。それを比較的狙いやすい点が評価できます。

  • トリガーをデッキトップに仕込んで捲れる
  • トリガーを捲る程火力が上がる
  • 超トリガーが他のデッキより捲りやすい

以上の点が強みと言えます。弱点としてペルソナライドできない場合は動きが極端に弱くなり、それに伴い火力が上がらない点がありました。しかし新弾にてトトリスが追加されたことでペルソナライドしやすくなり火力も維持しやすくなりました。

他の魔術師デッキを見ていると筆者の構築とは結構違う点が多いため、良い点をどんどん考察して取り込んでいくことと、他デッキを相手に回して調整していく必要があります。たまに入賞報告も見るため研究していきたいですね。

運用は難しいですが、トリガーハッピーな狂人には持ってこいのデッキだと思いますので、皆さんもぜひ使ってみてください。Dスタンダードのデッキの中では比較的安価で組みやすいですよ。それではまた。ノシ

Pスタンダードの大幅規制について

2021/9/28の週刊ヴァンガ情報局にてPスタンダードのルール改訂が発表されました。

その事について軽く書いていきます。

 

 

大幅な選抜制限と使用禁止

週刊ヴァンガ情報局にて森Pが登壇され、Pスタンダードのルール改訂が発表されました。

内容としては、多数カードの禁止・制限の発表です。気になる施行開始日はなんと、2021/10/1。これまた迅速。速さは称賛できますね。

禁止・制限のかかるカードは以下の通りです。

かなり大幅な規制がかかっていますね。主に圧倒的なカードパワーを誇るカード、スペリオルライドのギミック、無限ループが対象となっています。

 

制限内容を見てみる

それでは制限された内容を見てみましょう。まずは選抜制限です。新たに4種類の選抜制限が追加されました。

ウルティマ&超トリガー全種

これは妥当ですね。

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デッキから好きなカードを2枚スペリオルコール、2枚デッキトップに置き、そのターン中発動するトリガーは自分のユニット全てを選ぶというスキルです。このスキルで超トリガーをデッキトップに置くことで1億パンプをユニット全てに振ることができます。ゴールドパラディン等はアクセルタイプのクランのため、アタック回数が多い上に、すべてのアタックが1億オーバーになります。☆トリガーも一緒に仕込めるので全て☆2です。やられた場合、生き残れるか分からないですね。

 

・フィナ&ポプリ

Pスタンダードをやったことの無い人には知名度0でしょう。フィナのVスキルでヒット時スキルを未ヒットでも発動できるようになるため、ポプリ2枚で無限ループを作りアタックし続けるコンボです。

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Vがフィナである事、ポプリを2枚揃える事、ポプリ2枚の後ろに♪♪(ハーモニー)を持つユニットがいる事、GB1(ジェネレーションブレイク)を達成していることが条件です。割と簡単なように見えますが、今の環境は呪縛されるので結構難しいと思います。

 

・ダンタリアン無限4万ガード

ツイッターで公開時に話題になっていましたね。ダンタリアンがVにいる時にソウルからG2以上をガードに出せるため、アシュルダ4枚を出して4万ガードを行い、退却したアシュルダ4枚がソウルに戻るためガードを繰り返すというものです。

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これは運営やらかしたなーという感じでしたね。ソウルに同名カードを4枚揃えることはVスタンダードのカードで簡単になりました。その上で無限ガードですので、いくら異次元のPスタンダードと言えども突破できるデッキはほとんどいないです。攻撃面でもG4のデモナス猊下がいるため、規制が無ければ強力なデッキになっていたと思われます。

 

・ペイルムーンの反復横跳びユニットたち

以前からジャンピングジルとパープル・トラピージストの選抜制限はありました。今回はそれにフライング・ペリュトンを加えた制限となりました。アクセルクランであるため、ソウルに入れてソウルから出すを繰り返すことでアタック回数を大きく増やすことが可能であり、今後登場するカードとの組み合わせでは化ける可能性が高いです。今回直接環境に影響は与えていませんが、規制されたのは今後を見越してということでしょうか?お世話になった時期が私にもありました。

 

次は使用禁止カードです。新たに11種のカードがデッキに入れることができなくなりました。

・レインエレメンタル ザーザン、テンペスト・スフィア

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ザーザンは2020年Pスタンダードでのヘイト率第1位、MVP獲得のカードです笑。クレイエレメンタルのため全クランに入れることができます。また、コストがソウルブラスト(以下SB)1のため、G1にライドしたターンから使えます。戦略として、Pスタンダードでは他のスタンダードと比べて点止めが使われる頻度が多いです。コストがカウンターブラスト(以下CB)ではないため、相手に依存せずにスキルを使えることができます。また、手札から2枚バニラをスペリオルコールし2枚ドロー、Gゾーンのサイクロンドを1枚表にします。2枚ドローで手札が減っておらず、その上Gゾーンを早い段階で表にできる、サイクロンドは表ならバニラに5000パンプが入るというスキルで強いことしか書いていません。このカードの追加で全クランの水準が上がったのは確かですが、使われるカードが限定されたりクランとの相性で格差が出たりという問題点があったのも確かです。今までは1枚のみデッキに入れることができましたが、今回の規制でテンペスト・スフィアもろとも規制になりました。過去の黒歴史清算しに来ましたね。

 

・結氷の魔女ベンデ

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シャドウパラディンで唯一スペリオルライドが可能なカードです。Vスタンダードにてルアードと一緒に登場しました。ファントム・ブラスター・ドラゴンにスペリオルライドできるがスキルは使えないデメリットがあります。デメリットとは何でしょうか。相手がG1の段階でG3になる上にフォースを得ることもできます。乗った後は何でもありなので、次のターンにルアードに乗り換えたり、相手がG2でも超越したりと選択肢は多岐に渡ります。Vスタンダードでも大暴れしたため即選抜制限されました。

 

・春眠の女神ターロ

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ジェネシスにG期から存在するスタンドトリガーです。ソウルからドロップに置かれるとデッキボトムに戻ってリアガード1枚をスタンドさせるスキルを持っています。フェンリル軸のデッキでG期からターロループの核となるカードとして活躍してきました。ソウルブラストされる度にリアガードをスタンドさせるためアタック回数を大幅に増やすことが可能です。さらにアタッカーはパワーが上がっていくため、1度動き出してしまうとアタック中にアタッカーを退却させるしか対処法がありません。アタック回数が増えるループのため今回の規制に入ったと思われます。

 

・修羅忍竜ジャミョウコンゴ

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ぬばたまで最もハンデスが可能なカードです。登場時と各ターンの終了時に相手は手札が6枚になるようハンデスを強要されます。ソウルにG3がある場合、その枚数は4枚となります。Vスタンダードにて登場したこのカードは相手の手札をコールさせアタックさせるシラヌイ輪廻と組み合わされ、選抜制限に至るまでになりました。ヴァンガードにおける手札の重要性は他ゲームに比べて大きいと筆者は思っているため、今後ドラエンに追加されるカードの事を考えると、このカードの規制は妥当と考えています。Vスタンダードでは使えますので、このカードが好きな方はご安心を。

 

・伏魔忍獣ヌエダイオー

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凄まじいカードパワーを持つカードです。相手のグレードに関係なくGゾーンからスペリオル超越し、手札からのみと5枚切りのガード制限をかけます。同名ユニットが5枚以上でなければ発動できないスキルですが、ヒューガのスキルで全て同名になるため、相手がG2でもスキルで超越が可能です。また、手札からしかガードできず、1度に5枚以上出さないといけないためガードするのは困難な上、アタック時に同名のリアガード全てをスタンドするため、全リアガードがスタンドします。受け超トリガー以外で止められる確率は低いです。これも今回の規制は妥当と思います。

 

・秘匿の忍鬼タンバ

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これもPスタンダードをやったことの無い人の知名度0ではないでしょうか。このカードも無限ループでのアタックの核となるカードです。後列に置くことが多いため呪縛されたり退却されるリスクは高いですが、無ければ無限ループし無限アタックに繋げることができます。今回は無限ループでのアタックが優先的に規制されているため使用禁止となりました。全クランがホノリーを入れてれば問題は無いですが、アクセスできるデッキが少ないので仕方ありませんね。

 

・混迷の星輝兵ジンク

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Pスタンダードの環境に居座るカオスブレイカーデッキにおいてコストの回復をほぼ一手に担っています。呪縛を作りやすいデッキなので、コロニーメイカーでリクルートされ、簡単にCBとSBのコストを回復していきます。CBもSBも多いですが、SBの割合が多いため、このカード自身がソウルに入る点もかなり優秀です。呪縛はある意味で環境の基準になっているため、今回の規制で現在あまり見ないクランが増えていくことを祈っています。因みに、このカードはカオスブレイカーデッキのヒロイン枠も担っています(迷言)。

 

・邪神法王ガスティール・デモナス

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VスタンダードやPスタンダードでのダークイレギュラーズ、DスタンダードでのダークステイツのG3が増える度に可能性が増えていく無限の可能性を持つカードです。前列のユニットをソウルにカードが置かれる度に3000パンプするスキルは強力ですが、可能性の最たるものはデッキから2枚ソウルに置いて、そのスキルをコピーする点です。デスアンカーを置いて疑似的にVスタンドしたり、メガブラストを置いて相手のVをG0にしたり、猊下を置いてバーンを決めたり……etc.

今後の商品開発はこのカードの存在を常に考えなければいけなくなるので、規制は妥当のものと言えるでしょう。

 

・ヴィジブル・ソングスター

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このカードも無限ループでアタックするデッキの核です。ソングスターループという名前で知られていました。ペイルムーンは選抜制限でも挙がっていたように、連鎖してスペリオルコールしていくカードが多いです。ソウルが手札と言っても過言ではないため、ソウルに使い終わったカードを入れてソウルからスペリオルコールしていくことで連鎖していきます。フライング・ペリュトンでCB回復要員が出せるため選抜制限にフライング・ペリュトンが追加されたのでしょうか。しかし、むらくもの無限ループもそうですが、使われているところを筆者は一度も見たことがありません。

 

・精彩を放つ成星トロワ

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一時期環境を席巻していた、スペリオルライドできるスキルを持ったカードです。リヴィエールにスペリオルライドする点が特徴で、Vスタンダードにてリヴィエールがリメイクされたことで自動的にフォースを受給できるようになりました。また、あまり使われませんが、G4のリヴィエールにスペリオル超越することも可能です。どのデッキにもリヴィエールとトロワを出張させることで手軽にスペリオルライドできる点が一番強いです。出張スペリオルライドセットは無限ループでのアタックと共に優先的に規制の対象になっているようです。

 

次はルールの変更です。

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記載の通りではありますが、スタンドトリガーでスタンドしたリアガードはドライブチェックを行えなくなりました。再度ドライブチェックを行いスタンドトリガーを引くことでループするため、それに対する対策が行われました。アタック中に退却が可能なクランやホノリー以外は対策ができないため規制されたのかなと思いますが、これも実際に使われているところを筆者は見たことがありません。ケテルサンクチュアリの超トリガーでドライブできるようになった場合も同様にスタンドトリガーでスタンドした場合はドライブチェックができなくなると思われるのでご注意ください。スタンドトリガー以外でスタンドした場合はドライブチェックが可能です。また、エンジェルフェザーのようにアタックフェイズ中のダメージチェックにてスタンドした場合はドライブチェックが可能です。

 

まとめ

今回のPスタンダードにおける大幅な規制について内容を簡単に書いていきました。

規制の内容としては、主に

  • カードパワーが群を抜いて高い
  • ループすることでアタックを繰り返す
  • どのデッキでも使えるスペリオルライド

この3点を中心に規制の対象としている傾向があるかなと考えられます。Pスタンダードはプールが広いため初心者が入り辛い特徴がある一方で、プールが広いことで日の目を見ていないコンボがあったりと好きな人は好きなレギュレーションになっています。今後の環境は新発見されたキモチワルイ動き(褒め言葉)をするデッキが結果を残し規制されていくのでしょうね。今回の規制や今後の商品開発でPスタンダードに触れてみようと思えるユーザーが増えてくると多少は盛り上がりを見せると思われますが、今後の盛衰は運営の手に委ねられています。運営の頑張り次第ではありますが、ヴァンガードが大好きでデッキ構築を練り練りするのが好きだったり、変なコンボを作るのが好きなユーザーにはオススメです。筆者もたまにPスタンダードは触れているので、今後も面白そうなカードが出れば構築を考えてみようと思います。それでは今回はこれにて。ノシ

Dスタンダードのトリガー枚数制限について

※エンジョイ勢の目線から個人の見解を記事として書いています。ガチ勢の方には推奨できない可能性があります。

 

2021/9/21の週刊ヴァンガ情報局にてDスタンダードのルール改訂が発表されました。

その事について経緯を全て知っている訳ではありませんが、軽く書いていきます。

 

 

ルール改訂内容

週刊ヴァンガ情報局にて森Pと木谷会長が登壇され、Dスタンダードのルール改訂が発表されました。

内容としては、トリガーの採用枚数について。クリティカルトリガー(以下☆)、フロントトリガー(以下前)、ドロートリガー(以下引)の3種類は1種類につき最大8枚までデッキに入れることが可能というルールが追加されました。気になる施行開始日はなんと、第3弾「共進する双星」の発売日9/24です。あまりにも迅速。

 

おさらいとして、デッキを作る際はトリガーを合計16枚入れて作るルールになっています。トリガーは現在、☆・前・引・ヒールトリガー(以下治)、オーバートリガー(以下超)の5種類です。治に関しては最大4枚、超は1枚の制限がありました。

 

今回の制限で☆11や引11等の尖った配分ができなくなりました。

これにより、速攻できる構築で☆11超1治4と言った配分にして捲りでさらに速攻に拍車をかける等の戦略が取れなくなってしまいました。

 

なぜ改訂されたのか

今回なぜルールの追加が行われたかですが、Dスタンダード第1弾「古代国家の黎明」から続く環境が固定されている現象が原因と思われます。

環境はバスティオン軸とブルース軸の2強を中心にニルヴァーナ軸が出てきたり監獄軸が出てきたりと、2強は変わらずにその周囲だけが追加のカードで変遷してきました。バスティオン軸とブルース軸はカードパワーが高く、レナード等のインフレを助長しているカードも追加されています。

その状態で第3弾「共進する双星」にて新たな☆が追加されるとの情報が発信されたことで、全国家で☆11構築が可能となりました。

 

私自身、コロナ禍であまりデッキを回せていないので聞いた話にはなるのですが、環境上位のデッキが☆11になることで、ゲームスピードが更に速くなり下位のデッキも付いて行くには☆11にせざるを得ない環境になるようです。

下位のデッキは本当は引でリソースを少しでも確保したいのですが、速攻されてリソースを確保する暇も無く☆を捲られて気付いたら6点入っているなんて堪ったものではありませんね。

その情報をキャッチした運営は、最近の不信傾向もありルール改訂に踏み切らざるを得なくなったようです。

9/21のヴァンガ情報局冒頭では森Pだけでなく木谷会長も登壇されて謝罪を行っています。今回の件で存続の危機に瀕する程の危機感を覚えたのかなという状態でした。

 

まとめ

Dスタンダードで新たなルール改訂が発表されたことについて少し触れました。

今回の件で戦略の幅はわずかに減ってしまいましたが、デッキの格差が大きい今の環境では妥当な改訂かなと思います。(☆染めゼンツは割と好きなので少し残念)

 

VGは数年遊んでいるコンテンツでカードゲームというだけではない思い出も詰まってたりします。運営には頑張ってほしい限りです。

 

まさか初めて書く記事がルール改訂になるとは……笑